―先生の事情―



ピーンポーン

チャイムの音と共に、外からにぎやかな声が聞える。

時刻は既に十一時。普通なら来客があってもなんら問題は無いのだが、生憎任務が終わったのが本日の早朝だったことと本日の予定があいていたことが手伝ってまだベッドの中だった。


「んあ?!・・・ったく、いってー誰だってんだよ全く」


アスマはブツブツと文句を言いながらベッドから這い出、床に散らばっている衣服を適当に着込んだ。
仕事柄、寝起きは悪いほうではない。まあ、時には例外の人物もいるようだが。
そんな例外に当てはまる、同居人が隣でもぞもぞと身動きする。布団から顔を出し、薄目を開けた。


「・・・・。ダレ・・・」


まだ十分に頭が冷め切っていないらしく、うとうととしながら一言つぶやく。


「さあ?別に誰とも約束はしてなかったと思うけどなあ・・・?シカマル、お前の客じゃねえのか?」


「・・・・?」


「ああ、良い良い。寝てろ寝てろ」


低血圧の彼とまともな会話を交わすには、まだ大分時間がかかりそうだ。
どうせ家に入ってくるわけではないのだろうから。
ばふっと頭まで布団をかぶせると、二度目のチャイムが鳴った。


「ハーイ!!ったく、ちょっとぐれぇ待てねえのかよ・・・・」


自分より遅く家に帰ってきて、即効寝てしまったシカマルの服をベッドの上に投げ足場を確保し部屋の戸を閉めた。

万が一ってこともあるからな〜。カカシとかだったら、閉めても意味ねえだろうがな。

とてもじゃないが人様に見せれるような格好をしていないシカマルと散らかし放題の部屋。
以前何の沙汰も無く家に乗り込んできたカカシには何のためらいも無く戸をあけられた。
いま床には衣類と共に最近まで溜め込んでいた任務の企画書の資料がシカマルによって転がされている。
ヘタにいじると「そこ開けてたのにっ」と叱咤が飛んでくるのでヘタにいじれなかったのだ。

ああ、そういえばナルトもいのも勝手に部屋開けやがったなぁ。ったく、ろくな人間がいねえなあ。


「どちらさんだ?」


戸を開けると、立っていたのは現在受け持っている下忍たち。今日は何の任務も無く休みのはずだが。


「なんだ?おめえら。なんか用か?」


「先生んち、広いって聞いたから。遊びに!!」


元気に紅一点のくの一が答える。


「ほー・・・、んで?何でお前がいるんだカカシ?!」


戸の死角からひょっこり出てきた親友に頬を引きつらせる。


「や!いやぁ、偶々この子達に捕まってさあ〜。ここまで案内してきたんだよ」


絶対に偶々ではない。面白がってついて来たんだと確信がする。カカシはニヤニヤと部屋の中を覗き込んだ。

『何か部屋の中にまずいものでもあるのぉ?アスマちゃん』

下忍には解らないように暗語で話すカカシに頬が引きつる。


「・・・・っ!!お前なあ!!」


「先生?上がっても良い〜?」


大人たちを無視し、少女が面白そうにアスマを見上げる。
少女の両隣で男の子達も悪戯好きな目をきらきらと輝かせている。


「ん?あ〜・・・。ちょっと待ってろ」


帰れといっても絶対に帰らないだろうことはもうすでに学習済みだ。おまけにカカシがいる。帰るはずが無い。
こいつらが着たということは、何をされるか解らない。開けるなといっても絶対に開ける。

あいつには可哀相だが、たたき起こすしかねえか。


「お邪魔しまーす」


「って、なんでお前が入ってくるんだカカシ!!」


下忍たちは外で大人しく待っているというのに、何故大人の、しかも上忍のカカシが入ってくるのか。


「いいじゃん今更。外は寒いしさぁ。どうせシカマルのことなんでしょ?」


すぐに家に上げられない理由は。家の中はいつも片付いていることをカカシは知っているのだ。
片付いているといってもそこら辺に無造作に本が積み上げられていたりはするのだが。
足の踏み場も無い、ということはめったに無い。但し締め切り前は別だ。
シカマルも別に気にしてないみたいだしさ、と悪びれも無くカカシは告げる。だから自分はいいのだと。


「だからって、なんで寝室までついて来るんだよお前はっ!寒いならリビングに居やがれ!」


「えー、いいじゃん。目の保養」


何が保養だ、とアスマは毒づく。


「ったく・・・、おい、シカマルー」


これ以上言ってもムダだろうことは長年の経験からわかっている。
外に下忍を待たせていることでもあるし、寝室の扉の前で言い争っても労力の無駄というものだ。
さっさと諦めたほうが時間も有効に使える。
布団の中で再び丸くなっているシカマルを叩いた。


「よく寝るねえ、このこは。まあ、昔からだけどさあ」


俺の授業中も寝てたしね。そのわりには身長は伸びなかったケド。
ベッドのそばに立って呆れたようにカカシが言った。


「身長伸びなかったのはアスマのせいじゃないの?」


アンナ小さい子に手ぇ出して。


「関係あるかっそんなこと!!」


「そうかなあ。結構骨の発育に悪そうだけど」


「黙れ。おい、シカマル、起きろって」


耳元でこれだけ騒いでも起きないというのは最早病気の域に達しているかもしれない。
身動きすらしない彼を強く揺すった。


「んー・・・」


布団の中から顔を覗かせ、ぼーっと二人の顔を見上げる。


「ごめんねー、起こしちゃって」


「今受け持ってる下忍がカカシに唆されて家に着やがってよぉ。スマンが起きてくれ」


別に唆してないよ、とカカシは笑いながら反論するが、その笑顔がうそ臭いことこの上ない。


「あー・・・、いい。・・・・俺仕事あるし」


欠伸をし、体を起こす。一気に行動に移せないらしく、起き上がってからも目の焦点が合ってない。
その間にアスマが洗って畳んであった服を適当に見繕うとシカマルに押し付ける。


「ほら、風呂は入って来いって。どうせ目ぇ覚めねえんだからよ」


「おー・・・」


シカマルは目を擦りながら片手で着替えを受け取ると、もそもそとベッドから出た。
上は脱ぎっぱなしで寝たので着ていないが、さすがに下ははいている。
カカシとは今更気にするような間柄ではないが。
フラフラと、ばたんと戸にぶつかりながら部屋を出て風呂場のほうへ向かっていくシカマルをアスマとカカシは見送った。


「相変わらずマイペースだねえ。朝だから仕方ないかぁ。かわいそー」


「誰のせいだよっ!!」


可哀相可哀相と連呼しているカカシは無視し、アスマは布団を適当に整える。
ベッドの上に放っていた衣類を洗濯すべく洗面所へ向かった。

洗濯機の隣にある風呂場からは水音が聞えている。


「溺れ死ぬなよー」


と一応声をかけ、返答を確認してから洗面所のドアを閉めた。
ここには入らないように釘を刺しておかなければならない。


「アスマー?もう入れてあげていいよね?」


「おう。入れろ入れろ」









「ね〜、先生って独り暮らし?」


くの一が興味津々な上目遣いでアスマを下から見上げた。
その両隣を見ると、他の男のこも同様にきらきらと目を輝かしている。


「んー?いや、なんていうか・・・。お前らの期待してるようなことではないぞ」


「ま、ある意味そうともいえなくもないけどね」


「?それってどういうことなんだ?やっぱ、先生ってコイビトとすんでんの?!!」


一気にヒートアップする子供たちをそのまま放置し、カカシをじろっと睨む。


「カカシ、ややこしくなるような事わざわざ言うなよな」


『恋人』というフレーズ。確かに大事であるし、体の関係が無いとは言わない。
しかし、恋人といわれて頷けはしない。
なにか、そういうのとは違う気がするし、事態が面倒くさいことになるのは目に見えているから。


「だって、あの子達楽しいんだもん。なんかさぁ、ナルトたちの時のメンバー見てるみたいでさ」


今持っている生徒達は、ナルト達の世代ように名家や旧家の子息でもなければ高い能力を秘めているわけでもない
ごくごく普通の、下忍たち。
あの年の下忍達は示し合わせたように里の古くからの家が集まり、そして高い能力を秘めていた。
だからこそ、高い能力を持つカカシたち指導上官に選ばれたわけであるが。

確かに、見てて飽きないやつらではあるんだがな。


「だからって、人の生徒で遊ぶなよな。自分の所のをからかえよ」


「んー、うちの生徒のほうが可愛いけどね」


だったら他のところの生徒に手を出すなよ、と。
自分の部下の惚気を始めたカカシに突っ込む。
担当上官、というものはカカシのように、親馬鹿というか、部下馬鹿、という連中が実に多い。
少人数、でしかも任務になると一日の大半を共に過ごすことになる。
そして担当上官は下忍達の観察警護も担当する。
愛情がある程度なくては出来ない仕事だが、自分の周りには過剰な愛情を注いでいるヤツが多い
とアスマは思う。

ま、自分も人の子といえた立場じゃないか・・・。


「なー、先生。ここの部屋入っていい?」


キョロキョロと周りを見渡していた生徒達がリビングだけに飽き足らず家の中を探検しようというらしかった。


「別に俺は構わんが、中の物を勝手に触るなよ」


「「「解ってるって!!」」」


「じゃ、俺も」


「今更何を見るっていうんだお前は」


子供達に続いて部屋に入っていこうとするカカシ。
いつも、呼びもしないのに家に入り浸っている彼に、今更何を見るものがあるというのか。
爪切りの在り処まで知っているというのに。


「だって、偶に見たことない巻物転がってたりするし」


そう言って子供達の後に続いてはいく先は、昔昔にアスマがシカマルに宛がった部屋。
同居、といってもプライベート空間は必要だろう。
とわざわざ物置と化していた部屋を掃除したのにその機能を全く果たさなかった部屋。
帰ってくるのが大抵夜中で、帰ってくるなり寝てしまうシカマルにプライベートもクソも無い。


「うわーー!!!先生、コレ全部先生の?!!」


今現在は専ら、溢れかえった書籍類を詰め込んだ書斎兼仕事部屋と化している部屋に入り、あまりの蔵書に生徒達が歓声を上げる。
蔵書の中身は、趣味のものや雑多なものも含まれているが、見る人が見れば宝の山。
もともとのアスマの持ち物、つまり猿飛家の物やシカマルがどこからともなく仕入れてきた秘伝書の写しや禁術書が無造作に転がっている。
棚に収まっているものもあるが、大半は机の上に開かれたままであったり、床に直に詰まれていたりする。
全部自分のか、というと問われれば、殆どが自分のものではない。

はっきりいって5人で部屋に入るのはキツイ。

カカシがその山から何かを目敏く見つけたらしく、アスマの鼻先に突き出してきた。


「ねえアスマ。これって・・・・」


墨の薄くなった字で『雲 禁術高等解除法』と銘打たれた古びた巻物。


「・・・・。俺のじゃないから貸せないぞ」


偶にこの部屋にあるものを探っては、貸して、と持ち去っていくカカシ。


「わかってるよそんなことは。俺が言いたいのはそんなことじゃないの」


「じゃあなんだよ」


短くなったタバコを近くにあった灰皿で押しつぶす。大分灰の溜まったソレ。
アスマもヘビースモーカーであるが、この灰の主は彼ではなく。

アイツ、隠れて吸ってやがるな・・・。

新しく取り出したタバコに火をつけ、白い息を吐き出す。


「ちょっとアスマ。何意識飛ばしてるのさ」


「んー?なんだよ、ったく」


「これって確か閲覧禁止。もちろん持ち出しなんて・・・」


「あー。それ。何日か前に大量にシカマルが持って帰ってきた中の一つだ」


「大量?!」


がばっと背を屈め、辺り一体に積まれている本やバランスを失って崩れてしまっている山を掘り返す。


「あ、こらっ」


目の色を変え、遠慮無しに穿り返しているカカシを慌てて静止する。


「あー、先生!触っちゃダメって言われたのに!!」


生徒からも非難の声が上がるが、そんなことはお構いなし。
これも、あああれもじゃん、とカカシの横には山が出来上がってゆく。
カカシのこういう行動は前々からだし、床にある、ということは今のところ使っていないということなのだろう。
まあ、いいか。とカカシから意識を外し、子供達のほうへ向ける。


「おい、机の上にあるものは触らんでくれよ」


机の上に身を乗り出し何やらを除いていたらしい3人はびくっ、と身体を痙攣され、慌てて振り向き捲っていた本の扉を後ろ手でバン、と閉めた。


「お、おうっ解ってるって先生!!なぁ?」


「うん。そうそう、勿論よっ」


「そうだよ先生!!俺らがそんなことするわけないって」


なー、と引きつった笑顔を浮かべている子供達にアスマは呆れる。

こういうときだけ団結力が強いんだから。ったく。カカシといい、こいつらといい、余計なことばっかしやがって。


「何やってんだ?そんなとこで」


頭にタオルをかけたまま、扉の外から部屋を覗きこむ形で中に声をかけたのはちょっと前に風呂に押し込んできた同居人、この部屋の主である。
忍服を身に付けてはいるが、風呂から上がったばかりらしく漆黒の髪は結えられておらず水が滴りおちている。


「シカマル!!なんなのこの宝の山は?!!」


カカシに思いっきり顔を近づけられ、思うわず後ずさりしてしまったシカマルは視界の妨げとなっているカカシの後ろにひょいと目をやった。


「げ・・・」


「俺は止めたぞ」


アスマは一応言い訳をしてみる。以前勝手に弄ってものすごく怒られたことがあった。


「解ってる・・・。あーあー、読んだやつと分けてあったのに・・・」


カカシが穿り返した山らは一応仕分けがされていたらしく、崩された山を見てシカマルは項垂れた。


「え?あ・・・、ごめんね?気がつかなかった」


「ていうか、アレで分けてあったって言えるのか?」


うるさい、とアスマに言い返し、彼の奥にある人影に気がつく。


「ん?」


「あれ?シカマル先生じゃん!!なんでここにいるのーー?!!」


なんでなんで、と下忍達は連呼する。
前に人手の不足しているアカデミーの講師を押し付けられて以来、シカマルは何かと授業を押し付けられていた。今年アカデミーを卒業した彼らも例外ではなく。
大柄のアスマと割かし長身のカカシに遮られていた視界が開け、下忍達も漸くシカマルの姿を確認した。
その途端、大きな叫び声が3人から発せられ、狭い部屋に木霊し寝起きでなくても煩い。


「あー、なんでって・・・」


めんどくさい、というオーラを発し、なあ?とシカマルはアスマに話をふる。


「俺に話を振るなよ。まあ、なんていうかだなあ。同居だな、同居」


「へ〜。アスマ先生、シカマル先生と住んでたんだ」


「お前らが閉めちまった本もコイツのだ」


「「「うっ・・」」」


ばつが悪そうに下忍達は一斉に俯いた。


「んあ?何の話だよ」


先の見えない話に首をかしげる。
アスマが指をさした先、それを辿ってついた机の上には、閉じてしまっている本。
自分の記憶では確か裏向きで開いてあったはずだった。


「あ・・・・、あ〜あ」


どうやら自分がいない間に大分弄られたらしい部屋に諦めの声が響く。
確かにしおりも何も挟んでいなかった自分も悪いし、最近忙しくて部屋の整理まで手が回らなかったのも事実だが。だがしかし、これはあんまりなのではないのか。


「シカマル、頭いいのに開いてたところ覚えてないの?」


「そんな余計なこと、覚えてどうするんですか」


ご尤も、と部屋荒しの一端をになった人物はポンと手を打つ。はあ、とシカマルはため息をついた。


「スマン。俺が止めとけばよかった」


手を額の前に持ってゆき、謝るアスマ。


「別に。アスマがカカシセンセイ止めれたとは思ってないから」


シカマルがキッパリと言い放った。
う、っといい詰まるアスマに


「先生、弱―い!」


と下忍たちが心無い言葉を浴びせた。


「んで、カカシセンセイ。そこに新たに出来上がってる山は何ですか」


あ、これ?とカカシが一つ本を拾い上げた。


「いやあね。こんなところでお目にかかれるとは思ってなかったからさあ。思わず積み上げちゃった」


持ち出し禁止だしぃ。雲やら霧やらの里外不出の秘伝書とか、一度見てみたいと思ってたんだよね。

とカカシは悪びれも無く言う。


「どうやって手に入れたかは聞かないんだな、カカシセンセイ」


シカマルは半分呆れ、半分関心する。トップクラスの忍はこういうところが賢い。
お互いに余計なことは詮索しあわない。
だが今の場合は、賢い、というよりも興味がない、というべきか。
入手方法より、入手された現品のほうに大きく興味を示している。


「もう読んじゃってるやつだったらもっていっていいですよ。もう読まないし」


置いてても邪魔なだけ。一回読んでしまえば内容を頭に叩き込んでしまうため、二度と読み返すことは無い。
というか、二度と読み返したくは無い。
しかし、捨てるわけにも行かず、図書館に寄付しようにも出所が怪しすぎて寄贈の仕様も無く。
ドンドンまたっていく一方だったのだ。


「え?ホント?!!ごめんねえ、催促したみたいで」


アハハ、と頭をかくカカシにアスマが呆れた。


「催促したんだよ」


「あ、でも一応保管には気を使ってもらわないと」


「解ってるよ。いつもどおりで良いんでしょ?」


カカシは、ふんふん、と上機嫌で読みたい本を遠慮無しにピックアップしていく。
その中からシカマルが未読本を引き抜くがそれも大した量ではない。
とてもじゃないが一回では持って帰れまい。

全部持って帰るまで暫くうちに通ってくるな。

そう予見していたアスマの服の裾を下忍達が引っ張った。


「なあ先生、いつもどおりってどういうことだ?」


「ああ。あまり一般に見せれねえようなもんを空間内に閉じ込めちまうんだ。空間内からでたら、文字が消えちまっ
たり、燃えちまったり。ま、色々だな」


「でも先生。そんな重要なもののように見えないんだけど」


積み上げられたり、端を折られたり、かなり管理が杜撰で。
そしてその本を選んでいるカカシの表情はにやにやと、さながら「エロ本を選んでいる男」である。
とてもじゃないが禁術書やら秘術書を見ているとは思えない。
下忍達が怪しい目で二人を見ている。

ああ、確かに。ていうか、だれもこんなところに貴重な術書が集まってるとか思わねえよなあ。

代々の火影が所有する禁術書類に負けず劣らずの危険度。
それに加え、なにやら良く解らない粉やら液体やらが入った瓶も置いてある。
アスマでさえも、偶に我にかえり、「こんなことでいいのだろうか」と考え込むのだ。


「ま、あれだな・・・『バカと天才、紙一重』てやつだ」


「「「あ〜」」」


この状態が変だということは、案外本人達は気がついてないのかもしれない。
カカシは幼いころから天才として活躍してきた忍だ。所々常識を逸脱している。
それは長い付き合い上わかっている。
シカマルは常々自らを「常識人だ」と連呼しているが、実はそうでもない。
IQ200オーバーの頭脳と一般の頭脳とでは歪が生じるらしい。


「?なんだ?」


「なにそこ盛り上がってるのさ」


里を代表する天才たちが首を捻る。


「なんでもねえよ」


「先生も大変ね」


そうだろ、と同情を示した少女に苦笑する。
この常識を逸脱した天才たちを見守っていくのが自分の使命ではないのか。
だが大分感化されている気がする。



「面倒くせえが、やるっきゃないよな〜」



不審そうに此方を睨んでいる同僚や元部下が、願わくば道を外さぬよう・・・





▽2004年2月13日
下忍ちゃんたち、何しに来たの、て感じです。
そしてカカシでばり過ぎ。
何がかきたかったのか、というと、風呂上りシカを書きたかった。それだけ。
最初、ギャグっぽかったのに。なんで真面目に完結するんだろう。
視点がコロコロ変わってるよね。
アスマさん視点だった?あれ?
やっぱ、考え無しに打ってしまったらダメデスネ。
シカマルは、案外常識ない、というか。「自分ができるんだから」的なところあると思います。

終わり方が凄く気に入らないけど、とりあえずupします。











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