「主導権」
シカマル萌え題no.04
「ちょっとシカマルっ!聞いてるのー?!」
「ん?あー、何だっけ?」
「もーっさっきから何度も言ってるでしょー?!タバコ吸い過ぎだって言ってるのーっ」
いのにそう指摘され、あたりを見渡してみると一面モクモクと煙が立ち込めている。
もちろん部屋にはシカマルといのしかいないのだから、当然シカマルが原因だ。
いつからか、アスマからの貰いタバコで始まった喫煙が仕事の友となっていた。
いまでは仕事が立て込むと日にカートン単位でなくなっていくことも珍しくなく、本日も例外ではないらしい。
下から上がってきた調査結果やら、任務報告書やらが思うがままに床に散らばっている部屋の
隅においてある大きめのソファーはシカマルが自ら持ち込んだもので。
仕事はもっぱらそこで行われ、備え付けの机に座ることは先ずない。
というわけで、自然に書類の山崩れが起こるのはソファーの周辺ということになり
いのはその書類を掻き分け、シカマルに文句を言っているのだ。
「大体ねえ、何でこんなに吸殻が山になってるのよ!!それでも忍ぃー?!」
いのに怒られると、目を逸らしながら苦笑しかできない。
子供のころからいのには頭が上がらないシカマルだが、大人になっても関係は変わらない。
変わったとすれば、いくら怒られてもたばこを止められないところだろうか。
「へーへー、じゃあ今日はこれで終わりにする」
そういうと、シカマルはトントン、と慣れた手つきで一本取り出し、火をつけた。
「今日は、じゃないの。永遠に、よ!」
「あ、おい!返せよ」
口にくわえたばかりのタバコをぴっと取られ、灰皿に押し付けられる。
「はー・・・、マジかよ」
吸い始めのタバコを押し付けられた、吸殻てんこ盛りの灰皿はいのによっててきぱきと処理されていく。
いくらいっても聞かない幼馴染への反撃を開始したらしいいのに、シカマルはソファーへ沈み込む。
吸殻を処理したいのは次のターゲットを発見したらしく、すたすたと使われていない机へと近づく。
そして、机の引き出しを開け目的ものを発見し、怒りに頬を引きつらせた。
「げ・・・っ」
不気味に笑い出したいのに、シカマルは身を凍らせた。
「いったいあんたはどれだけ吸うつもりなのよーーっ全部没収!!」
「マジかよ・・・、勘弁してくれぇ」
ストックしてあった箱を次々にゴミ袋の中に放り込むいのに立ち向かうこともできず。
どうやらしばらくは、このおせっかいな幼馴染の監視の下、禁煙に励むしかないらしい。
2005/03/15
久しぶりのまともな更新がこれかよ、という感じです。
お久しぶりです。
でもわたしのなかでは永遠にシカマルはいのに頭が上がりません。
一応設定としては、管理職シカマルとその世話焼きにきてるいの、ということで。
とくにカップリングというわけではないです。永遠に親友であり幼馴染です。
短くて申し訳ないです;;
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