やってみる33のお題 03「一緒に食べてみる」

コンビニの扉を押し開き、叫んだ。

「涼しーっ!!もう最高!!もう出たくねー・・・」

「邪魔だ。」

入り口で叫んでいたナルトをシカマルは切り捨てた。

シカマルの一言にナルトは反論する。

「そ、それはないんでないの?シカマルさん・・・。ヒドイってば」

「煩い。」

またもやナルトを一言で切り捨てたシカマルは、ナルトの横を通り抜けさっさと店の奥へと進んだ。

その様子を目で追い、ナルトはため息する。

「暑いからって、おれに当たられても困るんだけど・・・」

シカマルが暑いのも寒いのも嫌いなの知ってるし、無理やり部屋から連れ出してきた自分のせいだということも分る。

しかし、なんだか理不尽だ、とナルトは思う。

恨みがましいナルトの視線を感じたのか、シカマルがナルトを振り返った。

「おい、ナルト。さっさと昼飯選べよ」

「分ってるってばよ」

ナルトもシカマルの隣に並び、昼食を選び始めた。

「何にしようかなー・・・。シカマルは?」

「俺、食欲ねぇからいらねー・・・」

そう言いながら、シカマルはカゴにパックのお茶を放り込んだ。

「コラ、俺、毎日毎日言ってるよな。ちゃんと三食食えって」

「今食ったら吐く・・・」

冷蔵庫を見つめながらそう呟いたシカマルに、ナルトは顔を引きつらせた。

「あ・・・、じゃ、じゃぁー。シ、シカマル!これは?!」

「んー。ゼリーなら食う」

その答えににっとナルトは笑った。

「じゃあ、ご飯食べ終わったら一緒に食おうぜ」

そう言って、シカマルの持っていたカゴに二つゼリーを放り込んだ。 



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