3人以上で恋愛物じゃない、というお題なのに。いつの間にやらこんなことに。
でも、青春ってそんなもんじゃないの?
いつもで心をときめかしているみたいなもんじゃないの、と自分に言い訳。












01.辞書貸して


まずい、辞書が無い。
ロッカーを覗いて、いつの入っているはずのものがないことに気が付いた。
そういえば、一週間前に宿題をするために持って帰ったような記憶がある。
持ってくるのが重いからと、先延ばしにしていてすっかり存在を忘れていた。
どうしよう、今日は絶対に必要なのだ。

「ねえシカマル、辞書貸して?」
「・・・。俺も使うんだけど」
いのとシカマルは同じクラス。いのが必要ならシカマルも必要。
分っているけど、でも、シカマルから借りたいの。
「私知ってるもん、シカマルが原書を辞書なしで読んでるの」
「・・・」
だから何なんだ、と言いたそげなシカマルの眼がいのを見る。
ちらりとシカマルが時計を見た。もうすぐチャイムがなる。
今から他のクラスに借りに走って行っても間に合わない。
「あー、もう分った。貸してやるから・・・」
ほれ、と呆れたように、そして仕方がなさそうにシカマルが差し出した辞書を受け取る。
「ありがとねー」
辞書を受け取り席に着くと、丁度先生が入ってきた。
ちらりとシカマルを見やると、頬杖をついて、運動場を眺めていた。
子供のときみたいに遊ばなくなっても
たまには、わがままを言って、甘やかしてもらいたいんだ。
恋人じゃないけど、付き合ってる人に「どっちをとるんだ」って聞かれたら
きっと「シカマル」って答えちゃうんだろうな。
そんなことを考えながら、いのは辞書を開いた。
「今日の放課後、シカマルんち行ってもいい?」
書いたメモをページに挟んだ。


▽いのとシカマル。ビミョウな関係が大好き。恋愛じゃないけど、大切。みたいなね。










02.放課後の教室


誰も居なくなった教室で、一人。
机に座って、窓から外を眺めた。
部活に出ていたナルトとキバが、こちらを見てぶんぶんと手を振っていた。
あまりに大きく振るものだから、ついつい笑って
こちらも小さく手を振り替えした。
何もすることがない時間が嫌いというやつも居るけど
俺はこの時間を愛して止まない。
ぼーっと空をみて、風が吹いてる、とか、明日は雨だな、とか
取り留めのないことを考えるのが結構好きだ。
人間余裕がないと。
生き急いでなんになるって言うんだ。
ゆったりと、唯普通に生きていければ俺は満足だ。
そんなことを言うと、「それがもう普通じゃない」と言われる。
じゃあ普通って何だ、と聞くと、「お前には手に入れられないものだ」って。
失礼な話だ。
「おい、シカマル。帰るぞー」
アスマが廊下の窓から顔を覗かせた。
「おー。もう終わったのか?」
「まあな」
にっといつもの笑みを浮かべると、アスマはゆったりと歩き出した。
それをみて、俺は開いていた窓を閉め、荷物を背負って追いかけた。


▽どういう関係?生徒以上恋人未満セフレ?みたいな。
必要以上に落ち着いてて、そして大人な対応をするシカマルに、きっと仲間は何かを感じているはずだ。










03.遊園地行こうよ!


想像中(思いつかないとも言う)










04.汗を流せ、涙をも流せ。


試合終了のホイッスルが鳴った。
同点で迎えた後半戦。
試合開始直後に入った相手の一点。
追いつくことが出来なかった。
肩で息をしながら、集合し、相手チームとお互いの検討を湛えあって握手をした。
ああ、終わったんだ。
なんだか、まだ実感がわかなかった。
まだ、試合があるんじゃないか、そんな気がした。
グラウンドから階段を上がっていたら、見知った顔があった。
「お疲れさん、ナルト」
「シカマル・・・。試合、負けちゃったってば」
「そっか。残念だったな。」
「うん。残念。最後の試合だったのに」
そっか、最後の試合だったんだ。そう思ったら、なんだか胸が熱くなった。
そうして、引き寄せられるがままに、泣きついた。
「うぅっお、俺っ・・・・、絶対、サッカー続けるってば・・・っ」
「おー、また、頑張れ」
またチャンスはあるよ、というように、頭を撫でるシカマルの手は優しかった。
悔しさと、決意を胸に、俺の中三の夏は終わった。


▽・・・、シカナル?あれ?こんなはずじゃ。いやいや、邪じゃないんだよ。だって青春だもの。
あくまでシカマルとナルトの話のはず。










05.大富豪


「おいっイキナリAとか出すなよナルト!!出せねぇじゃねえかよっパス!!」
「強いカードしかないんだってばよー」
「キーーっムカつくーーーっ何とかしてくれ誰か!!」
昼食を食べ終り、机を寄せて始まった大富豪。
最近時間があればやろうやろうと言い出すキバとナルトに、
引っ張られるようにしてつれてこられたのはシカマルだ。
キバは、誰か、と言っているが、ナルトとキバ以外にはシカマルしかいない。
何とかしてくれ、と叫ぶキバにシカマルは首を捻る。
「ホントに何とかしていいのか?」
「おうっ何とかしてくれぇー」
「んー、じゃ」
シカマルはジャックをだし、ナルトのカードを流す。
そして・・・
「革命」
「ぎゃーーっシカマルのバカチンっ!!俺に恨みでもあんのかってばよ?!!」
「やったーーーっ!!シカマルーーっ」
「勝負にうらみも何もねえだろ。」
こういう勝負事は、対外シカマルが勝つのだ。


▽大富豪、やり方忘れてて、必死に思い出した。あんなにやったのに・・・。










06.ひとりじゃないよ。



考え中。。。










07.負けるか!


考え中。。。










08.一緒に試験勉強やんない?


来週に迫ったテストを前に、溜めに溜め込んだ課題を処理し、うまく行けばテスト勉強をする。
そんなひとりではムリな難題を抱え、ナルトはひとりの強力助っ人を訪ねた。
因みにアポは取ってある。
ただ、相手が寝起きだったので、多少不安が残るが。
ピンポーン、とチャイムが鳴り、インターホンから声が聞こえた。
『はい?』
「あ、俺ー。渦巻ですけど」
『・・・、ナルト?ちょっと待って』
暫くすると、ドアからシカマルが出てきた。
いつもとは違い、髪も整えられておらず、ルーズに結わえられている。
そんないつもとは違う友の様子に、ナルトはドキリとする。
「何?どうかしたのかー?」
案の定、アポ取りは失敗に終わっていた。
寝起きの彼に言ったのが間違いだったと、少しなるとは後悔したが、もう来てしまっているのだから仕方がない。
「来週からテストだから、シカマルに手伝ってもらおうとおもって。お願い、手伝ってってばよ〜」
「あん?ったく・・・、それぐらい自分でどうにかしろよなー。ほら、上がれ」
「おっじゃまっしまーす!」
どうやら問題なかったらしく、すんなりと入室を許された。
良かった、コレでなんとか宿題は出せるかも、と胸を撫で下ろして靴を脱ぎかけたとき
玄関の隅に整えられているでかい靴を発見した。
この家はシカマルが基本的に一人で住んでいる。
ということは・・・
「シカマル、誰か居る・・・?」
「ああ、一匹な。まあもう直ぐ野生に帰るから気にするな」
一人で住むには広い家の廊下を進むと、リビングがある。
着替えてくる、と自室に戻ったシカマルと別れ、ナルトは一人リビングの扉を潜った。
やっぱり、と思うと、なぜか目つきが悪くなった。
我物顔で、リビングのソファでコーヒーを飲みつつ新聞を捲っているのは、教師の猿飛アスマ。
「いらっしゃい」
「なんで先生が居るってば」
ついつい口調もきつくなる。
「居ちゃ悪いのか?」
「別に!」
相変わらずのアスマのペースにすこしイラついた。
ダイニングテーブルに荷物を下ろして、すこし乱暴にいつを引いて座った。
その様子を横目で見て、アスマは面白いものを見つけたと言うように、にやりと笑った。


▽恋心に気が付かないナルトに、気が付いたアスマ。
結局シカマルは寝ちゃって、ナルトを見てたのはアスマみたいなオチ。アスマにはこの青さが眩しいといい。










09.走れ!


考え中。










10.連帯責任。


考え中。













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